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上海/Food safety in China

香港にきてからほぼ毎週、出張。こういう生活になるのは覚悟していたのだが、出張中に次の出張の手配をしながら移動し続けているわけで、なかなか香港に落ち着いた感じがしない。香港内での空港への足が便利なのがせめてもの救いである。

今週は上海へ。近くなったでしょ、といわれても、羽田→上海だって2時間半、あまり変わらないでしょう、と思いつつ空港に向かう。実際のフライト時間は香港からは2時間を切るくらいだったので、確かに近いが。

空港ラウンジで急いでいただいた麺が胃にもたれ、空調が寒すぎる飛行機でのどが痛くなって、上海は香港よりだいぶ寒くて、吹きさらしのホテルの車寄せでタクシーを延々待って(上海ではピークアワーにタクシーを拾うのがすごい大変)、降ろされたのが巨大なビジネスパークで、そのなかの建物にさらに番地が振られてるんだけどなぜか番地表示がついてないなど。。。
雨まで降ってきて、おーいー、とおもいつつ、私55番ビルに行くのだ!と片言の中国語で周りの人々に助けを求め目的地到着。会社の人には「えっ、迎えの車出すつもりだったのに!よく一人でこれたね」とあきれられる。

ちなみに、ピンイン表記の住所しかわからない場合、このサイト便利。

上海/Food safety in China_a0225690_1858312.jpg



(季節モノの上海蟹。しかし、上海ではなく、香港でいただいたもの)




米系企業の中国拠点での会議につき、最初から予想はしてたのだが、米国との電話会議中に差し入れられたディナーがケンタッキー(同席しているアメリカ人CFOの大好物)。
ま、仕事なので、食事はなんでもいいのだけど、私はケンタッキーよりはずっと中華のほうが好きなので少し残念、、、とつぶやいたところ、「中国のKFC 危ないよ!」と教えられたのがこのニュース。

「毎日中国経済」 KFCで食事中、女性客が突然死 口から泡吹き 中国浙江省
浙江省のケンタッキーで、食事をしていた女性が突然死したというニュース。この記事、検索しても中国語では見つからなかったので、本当にケンタッキーのチキンが原因でなくなったのかは判らないのだけど。

かつてのダンボール入り肉まん事件といい、食の安全に気を使う日本人からすると、中国の食品に関してはちょっとセンシティブに報道されがち、というか、ネタにされがちで、あんまり神経質になるのもよくない気もするのだけど、やはり気をつけたほうがいいのだろうな、と、この、数週間前のThe Economist の記事を読むと思う。

The Economist : In the gutter - Food safety in China
中国政府も食の安全問題には神経質になっているのだが、それが結局政治の道具に使われている傾向がある。という話で、
・大連でWalmartが食肉をオーガニックであると誤表示したことで厳罰をうけた。ただ、これは、標的にしやすい外資系企業がさされた様子でもある(中央の政界入りをしたい、大連市長のアピール活動?)。
・最近の一番大きい問題は、排水溝からすくった油(gutter oil(排油))が流通しており、それを調理に使っているレストランが、なんと中国では全体の10%にも及ぶらしい、という話。この油は、発がん性があって大変危険だという。取締りが始まってはいるのだが、センシティブな問題で、この問題を追及していたジャーナリストが不慮の死を遂げていたり、きな臭い動きがあるとのこと。

これは私の勝手な仮説なんだけど、中国においてこの手の食品衛生問題が発生し続けるのは、日本人とはあまりにも違う、衛生観念もひとつの理由だとおもう。いくら安いからといって、日本で排水溝からすくった油を使おうとは、そもそも誰も思いつかなかったんじゃなかろうか。逆に中国では、それ自体が「汚くて気持ち悪い」という感覚がうすいのではないかと思う。

今回泊まっていた、米系チェーンのホテルでは、宴会場の近くのトイレで化粧を直していたとき、個室から出てくる中国人女性のみなさんが、用を足したあと手を洗わないでさっさと出て行く(サンプル数、5人中5人全員。。。)のを見てしまった。。。これは根本的に衛生に対する感覚が違うんだろう、としみじみ思った。大都会の上海で、しかもそこのホテルに出入りしているのはおそらく中国ではアッパーミドル以上のかたがたで(身なりは全員綺麗)、それでもトイレのあと手を洗う、という感覚がないのだから、地方の貧しいエリアでどういう衛生観念なのかというと。。。
トイレのあとに手を洗う中国人は25人に1人しかいない ということらしい。

まあ、私が10数年前に北京に来たときは、大きなショッピングセンターの中ですら、トイレの個室のドアが半分無くて(!)残ってるドアも鍵が全部こわれててばたばた開いてしまうので、友達と一緒にいってドアを押さえてもらいながらつかった、くらいなので、だいぶ変わってきてはいるのだろうけれど、これは教育とか、インフラとか、色んな要素があるのだと思うので、かなり時間がかかる変化ではあるだろう。

ちなみに、私が頂いてしまった上海のケンタッキーは、油に関しては安全という検査結果が出ているそうだ。
ただ、朝から若干体調が悪かった上、普段わたしはあまり揚げ物を食べないので、一個食べただけで少し気分が悪くなってしまった。

たくましくありたい、と思うものの、やっぱりおなか壊さないものをたべたいよなぁ。。。
by lat22n | 2011-11-18 18:59 | China


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