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アメリカにて物思う

久々、海外に生活拠点を移したところで、月に2-3回はブログを書こうと思っているのだけど、そんなことを思っている間に、あけましておめでとうございますの時期はすぎ、旧正月もすぎ、バレンタインもすぎてしまった。

はじめてアメリカに住んだとき、小さなことでもうれしくてびっくりしていっぱいブログを書いたのだが、そういう新鮮さがだいぶなくなってしまったのかもしれない。あと、明確に、Twitterでそういう小さなことをつぶやききってしまっているのもある。

アメリカにて物思う_a0225690_12343121.jpg


(写真は La Joyaの海岸。風が強い中、3歳の甥っ子と追っかけっこをした。美しい場所だった)

ここしばらく、出張・旅行ががとても多い。特に、久々に北米方面づいている。

年末年始にプライベートでNYとSan Franciscoを訪れ、1月後半からメキシコに10日と東京に1日。その前の週末に、家族がいるサンディエゴ訪問をくっつけたので実質2週間。
1日おいて南の島に1週間(これも仕事)。
その足で北海道に飛び、札幌雪祭りとニセコでスキー三昧の4日間。
荷物を半分しか解かないまま香港に5日だけいて、週末のNY行きに飛び乗った。
NYでミーティング数件こなして、Detroitに向かう予定である。暖冬だ、といわれているが、香港でスポイルされた体にはやっぱり寒い。

これほど出張が多くなることを想定せずにプライベートも欲張った結果なのだけれど、若干体はしんどい。今年が始まって50日ほどたつわけだが、その間香港にいたのは17日間だけだった。
道理で、オフィスのエレベーターに乗って「はて、うちのオフィスは何階だったっけ?」と首をかしげるわけである。

NYから帰って翌週は上海。その翌週は久々に1週間まるまる香港だが、その後またすぐ、メキシコ1週間、南の島に1週間がつづく。そこは乗り継ぎの都合で、2週間いきっぱなしにならざるを得ない。この時期、香港から暖かいところに行くのに寒いところ(東京とか)を経由しなくちゃいけないと、もって行く服の事を考えるだけでも頭がこんがらがっていやになる。苦笑。
で、自分だけ勝手に飛び回っているわけにもいかず、イースターの休みはさっさと家族が石垣行きを手配しており、若干思考停止しつつもとりあえず予定をブロック。大体3分の2は香港を空けているペースが後しばらくつづきそうである。

まあ、香港ベースの投資家やコンサルにこういう人はとても多いのだが。ジェットセッターですね、といわれるたび、機内でシャンパンのみながら映画、ではなく、ほとんどの時間をコーヒーがぶのみしながらPCに向かってる自分は、どうもそういうものとは違う気がするのが悩ましいところである。



久々にアメリカづいていて思うのだが、私はこの国が好きだ、とおもうし、この国の豊かさには感じいる。トップ層の突き抜けぶりと、中流の暮らしの豊かさは、いろんな問題を抱えた上でのことにしても、この国の魅力だ。

NYのJazz Barで一流のプレーヤーの演奏に酔いしれ、彼が観客として座っている著名なバイオリニストを紹介してその名前にびっくりし、ああでも、一流の演奏家が集っているこの町ならよくあるんだろうな、と思い

サンディエゴ郊外の美しい住宅地を車で走りぬけながら、広い公園を駆け回っている子供たちを見て、香港のアパートの中の狭いPlay roomで育つ子供たちを思い、「豊か」であるのはどう考えてもこちらだな、とため息をつき、

仕事でお世話になった、ある業界に特化している敏腕PRエージェントの方と再会し、そういった業界別・専門別のプロフェッショナルの層の厚さに、アメリカのビジネス界の懐の広さを感じ、

この国はいろんな意味で豊かでめぐまれていて、新興国がちょっと成長したくらいでは追いつけないソフト面・ハード面での資産をものすごくたくさん持っているのだ、と再認識した。

そんな中で、2年ほど前のベストセラー、ジョージ フリードマンの「100年予測」を読んでいたのだが、面白かった。
地政学という観点から、今後100年間を予測するこの本は、リーマンショック後に堂々「2000年代はアメリカの世紀」とぶちあげ、トンデモ本と酷評する向きもあった。
数十年後に日本がトルコと組んでアメリカと宇宙戦争、なんていうのはSFっぽい。笑 し、個々の国のマクロ経済にあまりReferしていない(ただ、日本に関して書いてあることはかなり示唆深くもある)のと、インドやインドネシア、資源大国であるオーストラリア、などにほぼ言及がない、のも若干不思議である。

ただ、地球上で今、太平洋と大西洋の両方に接し、その両方の海を支配しているアメリカという国の地政学上の優位性、生まれながらにして真ん中にいる祝福された位置づけが、この国の競争力の根源であるのは腹に落ちる説明だった。じゃあ何でメキシコはそうならんのだ。。。という方は、本書を読んでみてくださいませ。

そんな中で、最近NYに移った友人の投資家が「わけもなくアメリカ株をロングしたい」とつぶやいているのに、賛同してしまった。この国の潜在的な競争力は、まだ計り知れない。と久々にアメリカを肌で感じて思った。

...と、ここまで一気に書いて20分くらい?
なのだから、もう少しBlog書こうと改めておもったなど。
by lat22n | 2012-02-20 12:36 | Think


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